サイケデリック漂流記 -132ページ目

第14回 Peanut Butter Conspiracy


アーティスト: Peanut Butter Conspiracy
タイトル: Is Spreading/The Great Conspiracy

さて、ママス&パパスのフォロワーのお話に戻ります。このピーナッツバター・コンスピラシーは、たいていどこの記事を見ても「ママス&パパスとジェファーソン・エアプレインを合わせたみたいなバンド」と紹介されています。

聴いてみると「なるほど」で、まったくそんな感じです。アシッドロック色の強いJA風の曲調と演奏に、ママス&パパスばりの美しい男女コーラスが乗っかる、いかにも60sサイケ&フラワーな音は、私のような愛好家にはたまらないものがあります。そのほか、まるでバーズな曲やホールディング・カンパニーな曲があったりで、当時のサイケデリック&フラワーミュージックの縮図というか、カタログを聴いているような感じがします(*1)。

デビュー作(1967)の方はプロデュースがゲイリー・アッシャーで、ソフトロック的な要素もかなり入ってます。そのへんの山盛り感みたいなものが、逆にオリジナリティを損ねているきらいがあって、このバンドがメジャーになれなかった要因かもしれません。しかし、ぐっとサイケ度と統一感が増した2ndはアルバム作品的にも良い出来だと思います。

なお、前身バンドのAshesには、今年1月に亡くなった元ジェファーソン・エアプレインのドラマー、スペンサー・ドライデンが在籍していました。

追記: コンピCD''Spreading From the Ashes''の記事はこちら

*1
上に挙げたCDは1stの"... Is Spreading"と2ndの"Great Conspiracy"の2on1(ボーナストラック3曲入)で、音質も上々。

第13回 ボー・ブラメルズ


アーティスト: The Beau Brummels
タイトル: Triangle

このバンドは前の2つとはちょっと違って、オータム時代の方が有名というか、「ラーフ・ラーフ」や「ジャスト・ア・リトル」のヒット(*1)で、オータムの看板グループとして名を知られていました。そのスタイルはストレートでビートの利いた原初的なフォークロックで、今ではバーズよりも早くからフォークロックを演奏していたバンドとして認知されています。

ワーナー移籍後の初アルバムは当時のヒット曲のカバー集で、不本意なものとなってしまいましたが、メンバーが脱退して3人組になって発表した次の「トライアングル」(1967)は、じっくりと腰を落ち着けて制作され、音楽的にも深く成熟した傑作になりました。「魔法の森への旅」というテーマのコンセプトアルバムで、バーバンク的な音の装飾は控え目ですが、カントリーミュージックのフレイバーを効かせたサイケ・フォークロックの名盤です。楽曲もアレンジも楽器のアンサンブルもどれも素晴らしく、聴けば聴くほどじわじわと良さがわかってくるような作品です。

ただ、サル・ヴァレンティノの歌の個性が強くて、英国のFamilyのボーカルみたいな(例えの方がわかりにくいか…)クセのあるもので(*2)、バーバンク勢の中ではソフトロックファンにはあまり人気がないようです。

その後、さらにカントリー色を強めたようなBradley's Barnというナッシュビル録音のアルバム(*3)を発表しますが、これも内容は素晴らしいものでした。しかし、ワーナー時代はセールス的にはまったくといっていいほど振るわず、そのまま解散してしまいます。売れる売れないというのは、実力や作品だけでなく時の運なのだとつくづく感じます。


*1
1964年のLaugh Laughは、シスコサウンド初の全米ヒットとなりました。

アーティスト: BEAU BRUMMELS
タイトル: Introducing

*2
極端にいうと一節太郎系演歌声?で、ビブラートがメ~メ~とヒツジのよう。サルがヒツジ、・・・干支みたいですが。しかし、この奇妙な感じのボーカルが、本作にはピッタリと見事にハマっています。試聴はこちらから。

*3
面白いことに、同じ時期にバーズもナッシュビルでカントリーロックのさきがけといえる「ロデオの恋人」を録音しています。同じフォークロックの老舗として意識していたのでしょうか?



第12回 ハーパース・ビザール


アーティスト: Harpers Bizarre
タイトル: Secret Life of Harpers Bizarre [Expanded]

バーバンク・サウンドの話が出たので、ちょっと寄り道して、同輩のハーパース・ビザールとボー・ブラメルズのことも書いておきます。

Harpers Bizarreはオータム時代にTikisと名乗っていた頃は、Mojo Men同様ローカルなビートバンドでした。しかし、ワーナー移籍とともに大変身して発表したサイモン&ガーファンクルのカバーシングル、「フィーリン・グルーヴィー(59番街橋の歌)」(*1)が全米13位のヒットを記録します。その後は名実ともにバーバンク・サウンドを象徴する代表バンドになりました。

特にこのサードアルバム「The Secret Life of~」(1968)はバーバンク・サウンドのひとつの頂点、理想形ともいえるような大名作だと思います。ダニー・ケイ主演の映画「虹を掴む男」(*2)に触発されたコンセプト・アルバムで、めくるめくような白日夢の世界を、ゾクゾクするようなクールさで描いていきます。

白日夢の舞台は米英戦争、西部開拓時代、メキシコ、日本、・・・と果てしなくさまよい、ガーシュインなどのスタンダードやバカラック作品などを交えながら、最後はソフトロックのテーマソングともいえるようなロジャー・ニコルス作の「ドリフター」のクライマックスで終わります。10ccに架空の映画のサウンドトラックというコンセプトのアルバムがありましたが、本作は音のコラージュで創り上げたイマジナルな映画そのもの、という感じです。

ともすると、表面的には甘くノスタルジックでセンチメンタルな印象が、硬派のロックファンには誤解されやすいようで、本国アメリカではいまだに評価が低いようです(AMGの評価なんて星ひとつ半!)。しかし、私は最高峰のトリップミュージックであり、これもサイケデリックだと思っています。

ちなみに、メンバーのテッド・テンプルマンは、のちにワーナーを背負って立つほどの重要人物になり、ドゥービー・ブラザーズやヴァン・ヘイレンなどのプロデューサーとしても有名です。


*1
レオン・ラッセルによるアレンジが素晴らしい! 私はS&Gのバージョンより何倍もこちらの方が好きです。「ハイ・フィデリティ」じゃないですが、これまで聴いた曲のベスト5に入るかも。

アーティスト: ハーパス・ビザール, ハーパース・ビザール
タイトル: フィーリン・グルーヴィー

*2
原題"The Secret Life of Walter Mitty"。小心でしがないサラリーマンの主人公が、「ポケタ、ポケタ」という呪文のような言葉とともに白日夢の世界に旅し、その中で船長やガンマンや賭博師や名外科医になって大活躍するというお話。

第11回 モジョ・メン


アーティスト: MOJO MEN
タイトル: Sit Down It`s the Mojo Men

前回はママス&パパスだったので、いくつか彼らのフォロワー的なグループを取り上げておきます。

このMojo Menは元々シスコのグループで、1966年に同じシスコのVejtables(*1)の女性ドラマー兼ボーカリストだったジャン・エリコ*2)が加入して、本格的な活動が始まりました。彼らの方向性を決定づけたのは、所属していた地元のオータム・レコードの倒産に伴って、ボー・ブラメルズ、ティキス(のちにハーパース・ビザールに改名)らとともにワーナー(リプリーズ)に移籍したことです。

ここで、プロデューサーのレニー・ワロンカー、ソングライターのランディ・ニューマン、アレンジャーのヴァン・ダイク・パークスやニック・デカロといった新進気鋭の面々、いわゆるバーバンク・サウンドの立役者たちに出会います。そして、バファロー・スプリングフィールドから頂いたスティーヴン・スティルス作のSit Down, I Think I Love Youのシングルヒットが、記念すべきバーバンク・サウンドの第一弾となりました。

バーバンク・サウンドというのは、「古き良きアメリカの再発見(ディスカバー・アメリカ)」をテーマに、オールドタイムな映画音楽的アレンジ、ストリングスや多種多様な楽器の使用、部厚いコーラス・・・、などによるドリーミーでソフトロック的な音世界が特徴です。そして、当時のソフトロックのプロダクションに共通するものでもありますが、バンドやアーティストよりもむしろ、その裏方の制作陣の方が主導者であったということもあります。

上に挙げたアルバムは彼らのリプリーズ時代の音源を集めたコンピで、シングル曲と未発表曲、お蔵入りになった幻のアルバム収録曲が収められているのですが、まさにヴァン・ダイク・パークスらによるバーバンク・サウンドの実験場のようなな趣です。「シスコのママス&パパス」と呼ばれたようなまんまな曲(*3)もあれば、思わずお里が出てしまったようなシスコサイケ丸出しの曲、いかにもバーバンク・サウンドなソフトロック曲、とバラエティに富んでいます。

普通なら、そういう寄せ集め的な作品はコレクターズアイテムの域を出ないものになってしまいがちですが、このアルバムに関しては逆にそれらが奏効して、素晴らしくフラワーな感じになっています。残念ながら、現在は入手困難になっているようですが・・・。(わわ、いま見たら本国のAmazonではUsed&Newが79$~99$!) 中古屋で見かけたら是非どうぞ。

下は少し前に出た未発表曲集。


The Mojo Men
There Goes My Mind


*1
このバンドはシスコサイケ色の強いガレージっぽいフォークロックで、Mojo Menとは対照的にシンプルな音作りです。入手可能な唯一のコンピにはI Still Love YouとかCold Dreary Morningとか、いい曲もいっぱい入ってるので、これもオススメ。


アーティスト: VEJTABLES
タイトル: Feel the Vejtable

*2
素晴らしく才能のあった人のようで、歌もドラミングも上手いし、ほとんどのオリジナル曲をジム・アレイモと共に書いています。しかもグレース・スリック似の美形!

*3
New York Cityという曲なんかでは、多重録音でふたりの女性コーラスがいるようにしたり、はすっぱな感じで「イエ~ァ」というところなんかもそっくり。NY出身のママス&パパスが西海岸にあこがれて作った「夢のカリフォルニア」のアンサー・ソングみたいになってるのも面白い。

ロックンロール・サーカス

昨日の記事にチラッと書いたタジ・マハールですが、その60年代の貴重な映像が収められている「ロックンロール・サーカス」のことを紹介しておきます。

これは68年末にローリング・ストーンズの主導で制作された音楽番組で、BBCで放映されるはずが、なぜかお蔵入りしてしまい、90年代後半にVHSやLDでリリースされるまでの約30年間、幻のフィルムとして語り草となっていたものです。そして、昨年末にようやく正規版のDVDが発売されました。

ストーンズのメンバーが選考したゲストアーティストたちのパフォーマンスが素晴らしく、特にこの番組のスペシャルバンドThe Dirty Macは、ギター&ボーカル:ジョン・レノン、リードギター:エリック・クラプトン、ベース:キース・リチャーズ、ドラム:ミッチ・ミッチェルという、今では正に夢のようなラインナップで、Yer Bluesの演奏はこの番組のハイライトとなっています。(クラプトンのギターがカッコイイ!) そのほかのゲストを出演順に挙げると、ジェスロ・タル、ザ・フー、タジ・マハール、マリアンヌ・フェイスフル、ヨーコ・オノ、といった面々。


ジェスロ・タルは、直前に脱退したギターのミック・エイブラハムの代役に、ブラックサバス結成前のトニー・アイオミが出演しているのが見所。「えっ?トニー・アイオミって上手いやんか」、というのは間違いで、ギターはミックのプレイの録音。トニーは当て振りだけです。ちなみに、当時の新人バンドでタルとともに出演候補に挙げられていて落とされたのがツェッペリンでした。その理由が、"Very Guitary"だったから、というのもハードロック前夜の当時を思うと面白いところです。


ザ・フーはモンタレー以降盛り上がっている頃で、ここでもパワー全開でミニ・ロックオペラを披露しています。その次に登場するタジ・マハールがこれまた最高~! 当時彼のバンドでギターを弾いていたのはジェシ・エド・デイビスで、この人も大好きなアーティストです(のちに発表するソロ作の「ウルル」は名作)。タジは黒人ブルースマンとはいっても、当時のアプローチとしてはロックそのもので、シンプルなバンド編成でのデビュー作などはロック好きならきっと気に入ると思います。


これらの強力なゲスト陣の後、最後にストーンズが登場して、Jumpin' Jack Flash~Parachute Woman~No Expectations~You Can't Always Get What You Want~Sympathy for the Devil~Salt of the Earthというメドレーを演奏するのですが、彼らの収録の時には時間が押して真夜中から明け方頃になっていて皆疲労していたこと、演奏曲目がわりと地味めだったこと、ブライアン・ジョーンズと他のメンバー間に溝が深まっていたこと(亡くなる半年前)、などの要因でメインのはずのストーンズのアクトが精彩を欠いてしまい、それがお蔵入りの原因になったのだといわれています。確かにセットリストはおとなしい感じもありますが、私が観た限りでは、「悪魔を憐れむ歌」に向けて徐々に盛り上がっていく感じで、ストーンズのパフォーマンスも決して悪くないと思います。

タイトル: ロックン・ロール・サーカス

Songcatcher ~歌追い人~


20世紀初頭のアメリカ。大学の音楽学の助教授であるヒロインは、アパラチアの山村で本国英国では長らく失われていたバラードが今も歌い継がれているのを発見する。それは、アイルランドやスコットランドからこの地に移り住んだ人々が、都会から隔絶された山の中で古い形のまま代々伝えてきた歌だった・・・。

という導入部には惹かれるのですが、そのあと、お話はひたすらメロドラマ(というか昼メロ)モードに突入します。不倫ありのレズビアンありの修羅場ありので、え?え?こんな話なん?という感じで目が点状態になってしまいました。

それにしても主役の女優さん(ジャネット・マクティア)、ちとデカすぎ(推定186cm)。180cm以上でもニコール・キッドマンとかは違和感ないんだけど、この人は肩幅なんかも(男の)プロレスラーくらいあって迫力ありすぎ。森の中で獣に襲われそうになって必死で逃げるシーンがあるんですが、「あんたなら熊でも素手で倒せるよ」と思ってしまったのは私だけでしょうか。(濡れ場はちょっと見ものでしたが。)

音楽のシーンは良いのですが、私が期待してたルーツミュージックとはちょっと違ってたし、このへんのテーマをもう少し深く踏み込んでほしかった。大好きなタジ・マハール(ブルースシンガー)がチラッと登場するシーンもあるんですが、アパラチア山中の白人移民集落にひとりだけ黒人が出てきて、なんだか無理矢理な感じがしました。しかも、バンジョーを弾くだけで歌ってくれないので、欲求不満は増すばかり。でも、「オペラ座の怪人」にも出てるエミィ・ロッサムはとても良かった。彼女の歌のシーンだけでも観る価値あるかも。

たぶん、期待してたものとかなり違ったので、冷静に観るとそんなに悪くない話なのかもしれませんが(IMDbの評価は7.2/10と高め)。もう一度観たいかといわれると、う~ん・・・。


タイトル: Songcatcher-歌追い人-

第10回 ママス&パパス

If You Can Believe Your Eyes and Ears
The Mamas & the Papas
If You Can Believe Your Eyes and Ears

これはサイケじゃないかもしれませんが、私にとっては絶対にハズせないグループです。特にこの1stは、60年代音楽にのめりこむきっかきになった思い出の1枚でもあります。大好きな「夢のカリフォルニア」がアルバムの先頭ではなくて真ん中あたり(LPではB面の1曲目)に入ってるのもニクいところです。

名実ともにフラワームーヴメントを象徴するグループですが、現実にはグループ内部で不倫とか結構ドロドロとした諍いがあったようです。しかし、作品はまったくそんなことを感じさせなくて、いつも夢見心地にさせてくれます。そのへんの夢と現実の乖離も60年代的なのかもしれません。

ちなみに、ママス&パパスが結成される前にキャス・エリオットが、これも結成前のラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンらとMugwumpsというバンドを組んでまして、その音源他がBefore They Were the Mamas & Papas...The Magic Circleというコンピで聴くことができます。

Before They Were the Mamas & the Papas...The Magic Circle
The Mamas & the Papas
Before They Were the Mamas & the Papas...The Magic Circle

第9回 ブルー・チアー


アーティスト: Blue Cheer
タイトル: Vincebus Eruptum

元祖轟音トリオ。元祖お馬鹿ロック。初期のグランドファンクの師匠という感じで、「どれだけデカい音が出せるか、それが男の価値を決める!」みたいなノリが大好きです。

エディ・コクランのサマータイムブルースをへヴィサイケ風にアレンジしたのがヒットして、今でもたまにラジオでかかったりするので、聴いたことがあるかもしれません。ザ・フーのカバーバージョンも有名ですが、やはりこちらの方が百倍くらいシビレます。

アルバムもほとんど全編同じノリ、ファズ効きまくりの轟音へヴィサイケで、濃厚な60sムードを味わえる愛聴盤です。本当ならアナログでスクラッチノイズをプチプチいわしながら大音量で聴きたいところですが・・・。

Lulu

先日60年代の音楽番組を観てたら彼女が出てまして、一目惚れしてしまいました。正確に言うと、手持ちのThe Mod Scene Vol.2というコンピCDに一曲、KnickerbockersのLiesをカバーしたのが入ってて以前から知ってたことは知ってたのですが、特にどうっていう印象はなかったんです。

ところが、番組ではオリジナル?のLove Loves to Love Loveという曲を歌ってて、これが実にカッコイイ! 本格的なブルーアイドソウルと60年代ガールポップのチャーミングさを兼ね備えた歌と、コロコロっとした容姿があいまって、とても魅力的でした。

かなり有名な人のようですが、これまで素通りしていたのが不覚でした。Amazonで探したら60年代の音源はベスト盤くらいしか見当たらないようで・・・。街でCD探してみよう。


アーティスト: Lulu
タイトル: From Crayons to Perfume: The Best of Lulu

おバカな邦題 [ホラー映画編]


スローター・ハウス 13日の仏滅三隣亡 (Slaughterhouse)
この邦題だけで買った(借りた)人、かなりいるのではないでしょうか。そりゃ、仏滅で三隣亡で13日だったら、やたらと出歩かないほうがいいよな。「13日の金曜日」のパクり映画かと思いきや、モロ「悪魔のいけにえ」な映画だそうです。

ホラー喰っちまったダ! (Microwave Massacre)
原題も直訳すると「電子レンジ大虐殺」って感じだから、どっこいどっこいか。なんとなくお話も想像できますが・・・。でも、どう考えてもコメディのタイトルだよなー。

ゲシュタポ卍死霊軍団 カリブゾンビ (Shock Waves)
どんな話じゃ~。うーん、いくら考えてもゲシュタポとカリブのゾンビが結びつかないんですけど。

死霊の盆踊り (Orgy of the Dead)
これは、かなり有名ですね。テレビでもよく紹介されてたりするから、全編は観てないけど知ってます。そーとーおバカな邦題だと思いますが、内容はそれ以上に強力な最低映画。

血に飢えた断髪魔 (Bloodthirsty Butchers)
「断髪」魔って、髪を切るだけかいな? 血に飢えてるのに? それで怖いのか?

どろどろアンドロイド娘 (Nightmare Weekend)
もう、遊んでるとしか思えないんですが、邦題考えた人。

クレイジー・キラー 悪魔の焼却炉 (Hatchet for the Honeymoon)
きっと印象的なシーンが焼却炉で○○を焼くシーンくらいだったんだろうな・・・。

ミミズ・バーガー (The Worm Eaters)
あはは。いったい、ミミズ・バーガーを何がどうするんだろう? と思ったら、「出演者が実際にミミズを喰うことのインパクトだけで成り立っている映画」だそうです。観たいような観たくないような・・・。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/gro/worm.html

人間ミンチ (The Corpse Grinders)
やっぱしというか、制作者は「ミミズ・バーガー」と同じ人。というか、邦題つけたのが同じ人?

死刑執行ウルトラクイズ/おだぶつTV (Deathrow Gameshow)
「死刑囚にクイズを出して、間違えたら刑を執行するアホ映画」だそうです。邦題にいつわりなし!

ブラディ・ポンポン/切り裂きチアガール (Bloody Pom Poms)
「チアガールの合宿で、ひとりずつチームメイトが殺されていく」・・・やっぱし。

ズーマ/恐怖のバチあたり (Zuma)
フィリピン映画。「バチあたり」に笑ってしまった。いったいどんなエゲツないことをしたのだろうか、恐怖のバチあたり。

首狩り農場/地獄の大豊作 (Demented Death Farm Massacre)
おお、これはちょっとスゴそう。と思ったら、「首狩り」「農場」「大豊作」とは何の関係もないそうです。がくっ。

ハイスクールはゾンビテリア (Return to Horror High)
シンディー・ローパーの「ハイスクールはダンステリア」のもじりですね。キャッチコピーは、「踊る死体に見る血のり!パーティー気分で今夜は最期!?」。

アーメン・オーメン・カンフーメン (To Hell with the Devil)
香港映画。なんと、あのジョン・ウー監督のカンフー・ホラー映画?だそうです。邦題は一般募集で決定されたらしい。考えた人エラい!

悪魔の毒々モンスター モップ片手に今日も行く (The Toxic Avenger)
これは昔ビデオを借りて観たことがあります。おバカ映画だけど、なかなか面白かった覚えが。これの続編の「悪魔の毒々モンスター 東京へ行く」では、関根勤なんかが出てますね。

悪魔の人間釣り (Blood Hook)
ん?人間「狩り」じゃなくて「釣り」ですか。「殺人道具がルアー。それだけ」とのことです。

悪魔のかつら屋 (The Gruesome Twosome)
なんでも「悪魔の」をつければいいってもんでもないでしょう。「かつら」という字面がなんとなく間が抜けているので、ぜんぜん怖くないところがオカシイ。

悪魔の息子 (The Redeemer)
ははは、なんだかイーカゲンでおかしい。売る側のやる気のなさが伝わってきます。

血まみれ農夫の侵略 (Invasion of the Blood Farmers)
おバカ邦題かと思ったら、原題の直訳だった。中身の方は「トホホ映画の代表格」だそうです。

溶解人間 (The Incredible Melting Man)
これは単純明快でいいかもしれない。溶解と妖怪がかかってるし。内容もわりと本格的なホラーだそうな。ちなみに「溶解人間」、一発変換だった。なんかうれしい。

観てなくても観たような気分にさせてくれるホラー映画の邦題バンザイ!

関連記事:
死霊のゴアゴア洋画劇場